SOUNDBYTES : 千葉純治&縄田寿志(m-flo)

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千葉純治&縄田寿志 インタビュー --- 先日、横浜アリーナで大盛況のライブを終了したm-flo。その数日前、都内のあるスタジオで着々と準備を進めていたm-floのリハーサル・スタジオにお邪魔し、彼らのハイセンスかつポップなサウンドを長年支えてきたキーボード・千葉純治にインタビューを敢行した。LISAやmelody.などのm-floに関連するアーティストだけでなく、ハロー!プロジェクトや絢香など、彼の関わるジャンルは幅広く、日本の数多くの音楽が彼のサウンドとテクニックに支えられていることに驚かされる。さらに、その現場にコルグ製品に囲まれる男がもう一人いた。縄田寿志、今回m-floではシンセ・ベースというm-floならではのパートを務め、自身でも楽曲制作やDJを行うほか、ryoheiやdoubleなどのサポートも務める多彩なキーボード・プレイヤーだ。☆TAKUの使用機材の話も交えた、m-floの自由で楽しい空間がありありと想像できる暖かい話を二人に伺った。

ファースト・コルグ・シンセは何でしたか?

千葉:僕は、8ボイスのポリフォニック・シンセサイザーPoly800(1983年発売)ですね。アナログは、その少し前にMSシリーズを触ってみてたりしたんですけど、そのときは買えなくて。で、中3か高1くらいのころ、ようやく。Poly800だと、当時¥99,800でしたよね。

よくお値段まで(笑)。

縄田:僕は確か01/Wミュージック・ワークステーション(1991年発売)ですね。01/Wはほんとに、どこのスタジオに行ってもありましたよね。というか、いまだにありますよね。ボタンなんかもうボロボロなのに(笑)。

千葉:M1(1988年発売)もまだ置いてあるもんね。僕も、ワークステーションはその辺から歴代買いました。M1、T2、TRINITY・・・。

これまでお使いになってきたコルグ製品の全体的な印象はいかがですか?

千葉:僕は昔ステージ・ピアノのSG-1D(1986年発売)を使っていて、このSG-1Dの感想は、みんな一緒だと思うんですけど「バンドで抜ける」ということなんですよ。この(サウンドの)明るさは、やっぱり今でも持っていると思うんですよね。「抜け」という意味では、先輩ミュージシャンと話してもみんなコルグが一番だと言いますね。バンド・サウンドに埋もれない抜けの良さがある。

縄田:僕は普段はアレンジャーで、トラックを作ったりする仕事がメインなんですが、僕もサウンドの「キラキラ感」の要素というか、いわゆる「シンセ!」っていうサウンドは絶対コルグですね。なんというか、ドリーミーな(笑)印象です。インターフェイスからしても、カワイイ部分、カッコイイ部分というのが共存していて、創作意欲が刺激されますね。

なるほど。それで、今回はお二人ともたくさんのコルグ製品をセットにチョイスしてくださったわけですが、まずお二人ともセットに組み込んでくださったM3(千葉さんは88key、61keyの2台置き!)についてお聞きしたいと思います。

千葉:(セミ・ウェイテッド)鍵盤がもう・・・吸い付く感じだよね。

縄田:そうそうそう。マットな感じで。これはすごくいい。

千葉:今までこういうシンセ鍵盤はなかったからね。鍵盤部分だけでも十分(売って)いけるよってくらい。たとえばエレピ音色だと、今まではピアノ鍵盤でしか弾かなかったけど、あの鍵盤なら、楽しんで弾けると思う。

縄田:あと、ジョイスティックがいいですねえ。

千葉:そう、あの光が、暗転してるときに点いてるのを見ると、・・・和む(笑)。間接照明。

縄田:カフェにいる感じ(笑)。



モジュールのM3-Mについてはいかがでしょう?

千葉:最高に使いやすいですね。角度がつくのがいい。全然違います。僕らのセットだと、「コ」の字型とか、「く」の字型で置くことが多いんですが、メインで弾いている鍵盤からあまり離れずに、パラメータだけ見たい時ってあるでしょう。パネルが寝てると見えないんですよ。インターフェイスも使わないってことはまずないので、(モジュールが)起きていると本当に楽です。

インターフェイスはどのようにお使いですか?

千葉:どれも使いますが、特にパッドはよく使います。鍵盤でコードを弾くときって、どうしてもばらつきが出るじゃないですか。パッドだと、片手側のコードだけ出すときに、サンプル的な使い方ができる。あと、あれも使いますよ。画面の・・・。

M3のタッチ・パネルをKAOSS PADのように使えるX-Yコントロールですか?

千葉:うん、使ってますよ。ブラス系の音色とかで、フィルターをかけたりなんかして。あれね、☆TAKUがずいぶん気に入ってて。彼は全然鍵盤を弾かないで、PCで作業するんだけど、M3のインターフェイスにはデザインも含めすごく興味を示していて。X-Yコントロールもそうだけど、8マルチ・パッドをすごく気に入ってますね。これはDJ的な制作をしている人間にとってはかなり使いやすいみたいですよ。

X-Y コントロールにしろ、8マルチ・パッドにしろ、ワークステーションの付加機能としての、DJ的な遊びに使える要素が強い部分なんですよ。

千葉:そう、お遊び現場なんですよ(笑)。ふつうのバンド形態ならばあまり使わないものかもしれないですけど、m-floの現場はかなり自由なので。面白ければ何でもいい、みたいな。

アドリブのような感じで曲を作っていらっしゃるんですか?

千葉:かなりアドリブ有りです。m-floは基本的にループ・ミュージックじゃないですか。なので、それぞれがループに乗せる面白い要素を持ち寄っていく作り方ですね。

こういった要素もずいぶん役に立っているということですね。

千葉:もっと色々つけて欲しいくらいです(笑)。でもこれだけ面白い機能があって、鍵盤がよくて、音もちゃんとしていて、デザインもかっこよくて、すごくいいシンセだと思います。テクノ系のイベントなんかでも使えそう。やってくれたなって感じです。

千葉さんは今回アナログ・モデリング・シンセサイザーのRADIASを別にセッティングしてお使いですが、今後M3の横にモジュールのRADIAS-Rをマウントしてお使いになることはありますか?

千葉:あれはあれで(49鍵盤にマウントした)コンパクトなセッティングが格好いいとも思うんですよ。でも、あの(M3にモジュールを追加する)アイディアはすごくいいと思うから、もっとモジュールが増えていったらきっと使っていくと思いますよ。

RADIASについてお話を聞かせてください。

千葉:バーチャル・アナログ(アナログ・モデリング)だと、パラメータが足りないってことが起きる場合があるんですよ。触りたいものがすぐに出てこない。その点でRADIASは、パラメータが外(パネル上)に出てるものが多い、というのが、とにかく便利ですね。あと、フィルター(のカットオフ)が無段階じゃないですか。それがすばらしいですね。あれはすごく評価すべきところですよ。海外のバーチャル・アナログもいくつも使ってみたんですけど、どれも階段状でしたからね。あれだけで買う気をなくしてしまうほどですよ。重要なところですから。


確かにRADIASのフィルター・カットオフは、今までよりもさらに効果がはっきり際だつように作っています。

千葉:それくらいじゃないとつまらないですよ。目立たないフィルターだったら、いじる意味がないですからね。

フォルマント・モーション機能はお使いになっていますか?

千葉:僕は使っていないんですけど、☆TAKUはR3で使ってますよ。

R3はRADIASと同じ音源システムMMTを搭載したアナログ・モデリング・シンセサイザーなので、フォルマント・モーション機能もついていますしね。

千葉:はい。彼はむしろ、ボコーダー・メインでR3を使っていますよ。鍵盤を弾けないので、ノート情報をMIDIでシーケンサーからR3に送って、フォルマントだけを使う、ということもしていますね。

なるほど。ほかに、今回は☆TAKUさんがKAOSS PAD 2、縄田さんはKP3をお使いですね?

縄田:はい。僕は今回、「シンセ・ベース」というパートなんですよ。生ベースはいないんです。m-floならではの編成ですよね。それで、M3などから出したシンセ・ベース音をKP3でリアルタイムにいじっていますね。


☆TAKUさんも、KAOSS PAD 2を曲中で随分多用されていました。やはりリアルタイムに変化を楽しんでいらっしゃるんですね。今回、KP3をチョイスされた理由はなんですか?

縄田:もともと家でKAOSS MIXERを使っているんですよ。それと同様の感覚ですが、KAOSS PADは、とりあえずもう、・・・楽しい!それに尽きる(笑)。で、今回シンベの音色にも「ミョーン」系の、フィルターをかける音色があったので、どうやって再現しようかな、と考えたときに、モジュレーション・ホイールでもできるけど、せっかくなので見た目的にも面白いし、より弾いてる感のあるKP3を選んだんです。






 
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